楽しさを感じなくなったら

頭を抱える女性

意欲や気分の低下はうつ病の症状かも

好きな人と一緒にいたり、美味しいものを食べたりしても幸せを感じない場合、うつなどの病気を患っている可能性があります。今まで楽しいと感じていたことが楽しくなくなる、何もする気が起きなくなるなどの症状は、うつ病の初期症状の一つです。ストレスや自律神経の乱れ、ホルモンバランスの崩れなどが影響して脳の神経伝達物質の働きに異常が出て発症してしまいます。このような症状だけでなく、絶望感や深い悲しみなどを慢性的に感じるようになり、自分を責め自己嫌悪に陥ってしまうようにもなります。このような負の感情に支配されると、次第に自傷行為に走ったり自殺未遂を繰り返してしまったりするので大変危険です。何をしても幸せを感じないと気づいたら、まずは病気であることを疑ってみましょう。うつ病は、早期発見、早期治療が何よりも重要な病気です。重症化すると、完治に何年もかかり、家族や周りのサポートも長期間必要となります。自分で早めに気づき、早めに専門病院を受診して治療を始めましょう。うつの初期症状は、幸せを感じない、などの精神的なもの以外にも、眠れない、食べすぎてしまう、頭痛や肩こりが治らないなどの身体的症状があります。ただの体の不調の場合は1週間程度で治まりますが、うつ病の場合はこれらの身体的症状が慢性的に続くので、気づくことは出来ます。少しでもおかしいと感じたら心療内科や精神科を受診し、きちんと診察してもらいましょう。病院へ行くのに抵抗がある人は、セルフチェックなどを行ってみるのもおすすめです。

うつ病の治療は、抗うつ剤と呼ばれる薬の服用を中心として進めていきます。SSRI、SNRI、NaSSA、三環系、四環系などの種類に分けられそれぞれ効果が異なりますので、医師が、ひとりひとり適切と判断したものを処方します。基本的に脳の神経伝達物質は、不安や落ち込み状態を作るセロトニン、意欲の低下につながるノルアドレナリン、幸せや楽しみの減退につながるドーパミンの3種類があり、それぞれに作用していきます。例えば幸せを感じないという症状が強い場合、ドーパミンの分泌を促す抗うつ剤を服用し、徐々に楽しい気持ちを回復させるコントロールを行っていきます。大切なのは、医師が指導した用法、用量を守り正しく使用することです。効果が薄いからといって自己判断で勝手に追加したりするのはやめましょう。大量に服用すると、重大な副作用をもたらしてしまう危険があります。抗うつ剤は、飲み始めてすぐ効果が出るものではありません。2週〜1ヶ月程度で少しずつ効果が現れると言われているので、大切なのは根気よく服用を続けることです。薬を使いながら少しずつ心をコントロールしていき、うつを克服していきます。他にも、医師との対話を通じて心のケアをはかる治療も併用していきます。人と話すことで、抱えているストレスが軽減することは十分ありますので、このカウンセリングも定期的に続けていくことが重要です。人間は、どんな人でも幸せを追及する権利があります。幸せを感じないと気づいたら、自信を持ってその状態を改善するために努力しましょう。

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